AEDってご存知ですか?

自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、Automated External Defibrillator,AED)は、心室細動の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器除細動器の一つだが動作が自動化されているので施術者は医師である必要がない。(※ウィキペディアより)

昨日、松山市のソフトボール協会主催で、救命講習が行われました。ソフトボール中にも事故がある場合が予想され、チームにひとりはAEDが扱える人が必須と言う事で、初めて開催されました。

うちのチームから、私ともうひとり参加してきました。

「救急車が到着するまでの時間、どのくらいだと思いますか?」

いきなりの質問に????想像がつかない私。ちなみに、松山市人口514,926人(平成23年4月1日現在)に対して、救急車の数はなんと14台(@_@;)

えっ、それだけ?年に1万回以上出場するそうです。

それでいて何分で到着するんだ・・・・・?????

 

な~んと松山市平均で7分42秒だそうです\(◎o◎)/!

 

全国的に見ても10分はかからないそうですよ。皆さん頑張ってますね。そう言えば、先日も父親を救急車に乗せた私。これくらいの事で呼んでもいいのか?呼ぶか呼ばないか迷うところなんですが、消防士さんは「危険だと判断したら、迷わず呼んでください。」とおっしゃってくれました。

私は決してタクシー代わりに呼ぶなんて事は致しませんので、何卒今後ともよろしくって感じでした(^_^;)

 

で、AED講習なんですが、まずは倒れていた人がいたらどうするか、人口呼吸の仕方、反応の見方などを練習して、ようやくAEDに。なんでもAEDはいつでも使えると言う事では無くて、心臓が心室細動と言う動きをしている際に的確に行わないと、心臓が止まった状態では動かないらしい。これは、今までの思いこみとは違うなとすごく勉強になりました。

魔法の機械じゃないって事です(-_-;)

AEDも周辺に増えてきましたが、まずはそれを取りに行く時間や救急車を呼んでもらう時間に、蘇生を行う必要があります。いわゆる人口呼吸と胸骨圧迫です。

そのための練習グッズがコレ

胸骨と言うのは、乳首と乳首の間をつないだ線の真ん中で、心臓の上にある骨。結構しっかりしているので、ぎゅうぎゅうおしても大丈夫らしい。写真では黒いポンプ状のものがはめているのですが、ここを押す。深さは4~5センチ(→後でテストに出た)

青いボディの中に、簡単な肺に見立てたビニール袋がついていて、口から人工呼吸で息を吹き込むと袋が膨らんで、ちゃんと息が吹き込めているのか確認出来る代物。コンパクトなボディに、いろいろな機能が(^_^;)すばらしい。

頭が絶壁になっているので、気道確保しやすい。なかなか良く出来てます。

練習が何度か行われ、ひととおりの流れに。右下に写っているのがAED君。服も着せて、胸をはだけますよ的な声もかけて、心肺蘇生にはいります。

 

文言

「あっ、人が倒れている」指さしてチェック

「二次災害の恐れなし」指さしてチェック ※道路で倒れていた場合、慌ててかけよると自分がはねられたりして二次災害になる恐れを想定

近寄って、肩をたたきながら「大丈夫ですか、大丈夫ですか、大丈夫ですか」少しずつ声を大きくしていく。反応を見る訳ですが、無ければ「反応なし」

呼吸の確認を行います。顔の近くに左ほほを寄せて、「聞いて、見て、感じて、1,2,3,4,5」ここで呼吸音を口元で聞く、胸が上下しているかどうかを見る、体温を感じる等、確認します。「呼吸なし」

「誰か~、助けてください!」と周囲の人を呼ぶ。人が来てくれたら「あなた、救急車を呼んでください。あなた、AEDを持ってきてください。必ず戻ってきてくださいね」等、指名して助けてもらう。指名しないと、誰も動けない場合があるので、あなたと指名してあげた方が早いそうです。

その後、気道確保。顎を持ちあげて、人工呼吸と胸骨圧迫を始めます。先に、人を呼ぶのは胸骨圧迫を始めたら、途中でやめる事が出来ないからです。

人工呼吸は気道を確保して鼻をつまんでふさぎ、口から息を入れます。胸が膨らんでいる事を確認して、ちゃんと息が入っているのかが大切です。とっさにどうしても人口呼吸って出来ないかもしれません。既におう吐してて、口の周りについてたりしたら、そうそうとっさに出来ませんよね。その場合は無理にする必要はないそうです。遠慮しながらやっても意味がないので(-_-;)

胸骨圧迫スタート!30回、1分間に100回くらいのペースでやるので、ちょっと早いです。歌にすると「水戸黄門」くらいのリズムらしい・・・(あ、消防士さんが)

人口呼吸を2回、胸骨圧迫を30回。これをセットで行います。胸骨圧迫をしてたら、お年寄りは骨が折れる事もあるんですって(@_@;)でも、心臓が止まると脳に血液がまわらなくなって助かっても障害が残ったりするので、骨は治るので遠慮せずに続けてくださいと説明にもありました。人命尊重!

AEDが到着したら、電極(ノリみたいなのがついているシート)を貼って、AEDの指示通り進みます。心電図を取りに行くので、電源は一回入れたら入れっぱなし。汗をかいてたら拭いてあげないといけないし、毛深い人は電極が密着しないから、毛をガムテープの要領ではがさないといけないらしい(痛そう)。でも、チャンスは1回だけなんだから、仕方ないですよね。もちろん、素肌に装着するので服もきりさいちゃいます。

救急隊到着。どういう状態であったか、人口呼吸や胸骨圧迫は何回したかなど、説明する必要があります。もちろん、AEDはそのまま。データを拾うらしいです。

 

研修はこんな感じ(@_@;)でも、本番に出来るかどうかわかりません。慌てるだろうとは思いますが、ひとりでこういう現場には立ち合いたくないものです。だって、電話が通じない、私一人しかいないとなると、いくら胸骨圧迫を続けても、助けも呼べないし力尽きるでしょ。せめて、2人いればなんとか・・・

気をつけたいものです。これからはAEDがどこにあるか、意識しておきたいですね。